近年、国内外からさまざまな飲料水が発売されています。そんな中、赤ちゃんの粉ミルクを調乳する際、水道水の他に市販のミネラルウォーターを使用しても良いのかと悩むママ達の姿が見られます。そこで、育児に関して幅広い情報を提供している「AllAbout」と共同で、1都3県在住の20~30代の現在乳児がいる女性330名を対象に、アンケート調査を行いました。
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※アンケート概要はコチラ)
近年、国内外からさまざまな飲料水が発売されています。そんな中、赤ちゃんの粉ミルクを調乳する際、水道水の他に市販のミネラルウォーターを使用しても良いのかと悩むママ達の姿が見られます。そこで、育児に関して幅広い情報を提供している「AllAbout」と共同で、1都3県在住の20~30代の現在乳児がいる女性330名を対象に、アンケート調査を行いました。
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20~30代の現在乳児がいる女性に対し、育児で大変だと思うことを聞いたところ、「夜泣きや授乳による自身の睡眠不足」(70.3%)が一番多く、次に「夜中の授乳、調乳」(57.6%)が挙げられました(グラフ① )。メディアなどでは「家事と育児の両立」(46.7%)や「夫の育児不参加」(21.8%)などが大きな話題となることが多く、今回の調査でもある程度の人数が当てはまるという結果になっています。しかし、それ以上に夜泣きや夜中の授乳・調乳による自身の睡眠不足などのほうが大変であるということが明らかになりました。
さらに、粉ミルクを使用している際に大変だと思うことについて聞くと、「毎回お湯を沸かし、冷ますのが大変」(54.8%)、「外出時にどこでお湯を求めればいいのか、探すのが大変」(49.4%)などといった回答が挙げられました。その一方で、3人に1人が「どの水を使って良いのか悪いのかがわからない」(29.1%)と回答。調乳時に使う水についての知識が曖昧で不安に感じている母親がいることがわかりました(グラフ②)。
この結果について、All About「母乳育児」ガイドの浅井貴子氏は次のようにコメントしています。「今回の調査を踏まえて私も自治体の仕事で「赤ちゃん訪問」で各家庭に授乳や調乳についてお話しを伺っていると、「市販されているどの水を使ってよいかわからない」「水道水は安全なのか?」といった質問が実に多くでます。今、与えている水を納得して安心して使っている人は実は少なくないのではと思っています。実際、コンビニに行っても実に様々な水が外国製品も含めて販売されていてネットで検索すると膨大な量の水が紹介されています。天然水とうたっていても果汁が微量に入っているものもあるので、成分までチェックする必要があります。
またミネラルウォーターにも硬度があるという事、赤ちゃんには軟水や純水が適している事など育児期になって情報を得る人が多い様です。さらに混合栄養(母乳+ミルク)の場合などは、時として母乳をあげ、それから調乳をし、ミルクの温度が下がるまで赤ちゃんは泣き続けるという光景を沢山見ています。もっと簡単に調乳のプロセスを単純化して、ママにとっても赤ちゃんにとっても負担がない方法をご提案しながら、ミネラルウォーターの知識を母親学級など妊娠中から啓発活動をしていく必要があると思っています」
先程のグラフ②で、「調乳にどの水を使って良いのか悪いのかわからない」という母親に対して実際に調乳の際に使用している水について聞くと、「水道水(浄水器使用)」(67.7%)が一番多く、次に「国産ミネラルウォーター(ペットボトル/軟水)」(22.9%)と続きました(グラフ③※各回答項目の具体的商品例は末尾に記載)。この結果より、調乳を行う際に、どの水を使用して良いのか、悪いのかはわからないが、とりあえず水道水を使用している人が多いことは推察されます。また、水道水や軟水を使用する人が大半の中で、2.1%の人が「国産ミネラルウォーター(ペットボトル/硬水)」を使用していることが明らかになりました。
さらに、調乳に使用しても良いと思う水について聞くと、「水道水(浄水器使用含む)」(77.1%)、「国産ミネラルウォーター(ペットボトル/軟水)」(69.8%)、「ミネラルウォーター(ウォーターサーバー/RO水・天然水/軟水)(40.6%)が挙げられているなかで、「国産ミネラルウォーター(ペットボトル/硬水)」「外国産ミネラルウォーター(ペットボトル/硬水)」と“硬水”を選択した人も1~2割程度いることがわかりました(グラフ④※各回答項目の具体的商品例は末尾に記載)。
調乳時の水について、浅井氏は次のように解説しています。「赤ちゃんの調乳で大切なのは、
1.WHO(世界保健機構)が軟水の基準にしている60mg以下であること(硬度300mg/l以上の硬水は使わないでください)。
2.定期的に放射能検査をしてHPなどに公表している事がミネラルウォーターやウォーターサーバーを選ぶ基準になります。
ウォーターサーバーは調乳だけでなく、離乳食作りや授乳期のママの水分補給にも大いに活用できますので賢く、吟味して選ぶようにしていきましょう」