今年こそ! と決断しつつ続けられないのがダイエット。無理な食事制限や急激な運動や、お金のかかるジム通いは難しくても、ぽっこりお腹やぷるぷる二の腕とさよならできる方法があります。日本人ならみんな知っている「ラジオ体操」です。夏休みの風物詩ではなく、大人が健康でキレイになるためのラジオ体操を提唱している、整形外科医でスポーツドクターの中村格子先生に、その真髄を伝授していただきました。
「ラジオ体操」と聞くだけで、あのメロディーが浮かびませんか?中村先生に、ラジオ体操第1の基本を伝授していただきました!
ラジオ体操は動作の一つひとつに意味があって、それぞれの運動で鍛えられる筋肉や部位が分かれています。ラジオ体操第1を通しで行うと、全身の筋肉に働きかけることができるようになっており、特にご自身で鍛えたい箇所があれば、その運動を繰り返し行ってもいいと思います。 全体を通しててきぱきとやる体操なので、まずは手際よく体を動かすことから始めてください。より効果的に行うためには、手のひらや指先の向き、関節や姿勢などを意識してほしいのですが、詳しくは著書の『実はスゴイ!大人のラジオ体操』で紹介していますので是非参考にしてみてください。
体の水分量は、1%減るとパフォーマンスの低下が始まり、2%減と喉に渇きを感じ、3%減るとパフォーマンスが明らかに低下し、5%減るとめまいや吐き気を感じようになります。つまり喉が渇いたと感じたときには既にパフォーマンスの低下が始まっているので、乾いたと感じる前からこまめに水分補給をすることが大切です。たくさん飲む必要はなく、喉を潤す程度で十分。運動時だけでなく日常生活でも同じなので、水はいつも側にあるといいですね。
DVD付きでラジオ体操をわかりやすく解説。『実はスゴイ!大人のラジオ体操』『もっとスゴイ!大人のラジオ体操 決定版』ともに1,200円(税別)講談社刊
やっぱり朝やるのがいいですか?
目が覚める運動なので、朝がおすすめです。朝に食欲が出ない人は朝食前にやると食欲がわいて、消化吸収もよくなります。ただ決まりはないので、仕事の休憩時などお好みで大丈夫です。
朝は時間がないので夜ではだめでしょうか?
夜に行う場合は、寝る直前ではなく、夕食の1時間後や、入浴前がよいでしょう。眠る前に行うと交感神経が刺激されて眠りにくくなるので、就寝前は軽いストレッチ程度がおすすめです。
自分のやり方が正しいかわかりません
基本の動作がわかっていれば、「こうでなければダメ」ということはありません。正しく行えば効果が高くケガもしないので得というだけで、一番大事なのは楽しみながらやることです。
中村 格子 先生
Dr.KAKUKO Sports Clinic 院長。整形外科医・医学博士。横浜市立大学整形外科客員教授。テレビや健康雑誌など様々なメディアでも活躍中。http://www.dr-kakuko.com/