陶器のようなマットな質感のウォーターサーバーから、キラキラと美しく光る水がグラスに注がれる―――。
こぽこぽとグラスに溜まるこの水は、遠い昔に富士山の地表にあった雪どけ水。
長い年月をかけて地下に浸透し、大地に丁寧にろ過されて、ここにたどり着きました。
ひとくち、ひとくち、ゆっくり確かめるように飲んでみると、からだ中にさらさらと染み込んでくる……。
自分が口にするもので、自分のからだが作られていることを実感する、そんな生活のワンシーンです。
たくさんのモノに囲まれ、せわしなく日々を過ごしていると、ついそんな何気なくも大切な瞬間を、見落としてしまいがち。
五感で愉しむということを、忘れてしまっているのかもしれません。
「丁寧な暮らし」を送る――それは多くのモノに囲まれ、常に目新しい刺激を受けて生活することではなく、自分にとって大切なモノや時間を愉しみながら、時を重ねるということなのではないでしょうか。
長年愛用しているソファに深く座って、穏やかに呼吸をする瞬間。
お気に入りの音楽を聴きながら、ふとカーテン越しに差し込むやさしい光に気が付く瞬間。
じっくりとハンドドリップで入れる、その日の気分で選んだコーヒーから漂う、芳ばしい香りを嗅いだ瞬間。
愛着のあるモノと過ごす、何気ない毎日の瞬間は、ありのままで感じることができる、ここちよい充足感を与えてくれます。毎日の生活に、少しだけ上質な時間をプレゼントしてくれるのです。
フレシャス・スラットのウォーターサーバー作りの基本は、「シンプルであり、生活にそっと寄り添うものであること」。
シンプルであるということは、「美しく」かつ「機能的(便利)」でなくてはいけません。
不要な装飾やストレスを感じるものをなくし、見て、触って、使って、五感で「ここちよく」感じてもらえるものであるべきと考えました。
それは、決して期待を上回って主張するのではなく、ふとした瞬間に「あぁ、いてくれて良かった」と感じてもらえるということです。
使用する人にストレスを感じさせることなく、その人の生活に寄り添うこと。
フレシャス・スラットは、ひとつひとつ丁寧に考え抜いて作られたウォーターサーバーなのです。
日本の居住空間の中に溶け込み、やさしく佇むようなフォルム。
落ち着いたマットな質感に、部屋の周囲を写す鏡面仕上げの横面の美しいコントラスト。
「水を注ぐ」という毎日の作業のために計算された、屈まずに注げる給水口の高さ。
従来の冷水・温水に加えて、からだにもやさしい常温水。
ストレスを感じやすい水ボトル交換は、取替えのしやすい床面近くに。
上面に配置されたボタンは、コンマ1mm単位で調整。
ボタンの配置や大きさのこだわり、その押し心地。