冷えは体が発するSOS。全身の不調を改善するには、体を温めることが近道です。冷え取りドクターとして高名な川嶋朗先生が、お湯を使って冷えを解消する方法を教えてくれました。ダイエットや美容にも有効です!
冬は“冷え”に悩まされる人が多くなる季節です。冷えからくる諸症状はたくさんありますが、「たかが冷え」と放置していると、やがて重大な病気を誘発しかねません(下図参照)。冷え対策の第一人者・川嶋朗先生に、冷えについて伺いました。
「体が冷えると、新陳代謝を司る酵素の働きが低下してしまいます。体温が1℃下がると代謝量は12~20%下がり、免疫力は30%下がると言われています。血液はドロドロになって巡りが悪くなり、高血圧や生活習慣病、肥満の原因にもなります。また、うつ病や不妊症、がん患者のほとんどは、体温が低い(36.0℃以下)ことがわかっています」
では、どうすれば冷えを解消することができるのでしょうか。
「冷え自体は病気ではありませんから、西洋医学では治せません。また、冷え症は生まれつきの体質でもありません。現代人ならではの生活スタイルが原因となっていることが多いのです。ほとんどの人は、日常生活を改善し、体温を上げることでかなり克服できます」
川嶋先生のおすすめは、お湯を活用して、体の内側と外側から温める方法。薬と違って副作用がなく、安心して取り入れられます。
冷え取りドクターとして高名な川島朗先生
まずおすすめしたいのが、白湯の習慣です。朝起きたら、カップ1杯の白湯を飲みましょう。体が内面から目覚め、胃腸の働きを活発にします。
「腸管は、朝目覚めると働き出し、体内の老廃物を排出するように脳に指令を出します。腸が温まれば脳への信号も早くなり、便秘解消にもなります。朝の白湯習慣を続ければ代謝が上がり、熱が産生され、冷えにくい体になります」
また 水分を摂り過ぎると太るというのは誤った認識。「水はカロリーゼロなので、白湯を飲んで太ることは絶対にありません。余分な水分は尿や汗となって排出されますから、白湯は一番安心な飲み物です」と川嶋先生。
白湯の温度はお好みで。フレシャスのウォーターサーバーを使えば、忙しい朝も手間がかかりません。水とお湯を適量ずつ混ぜ“ホッ”とできる温かさに調整しましょう。朝1杯の白湯は、体も心も温まります。